アンケート質問への回答Q&A すべて開く終末期にある方への関わりの中で大切にしていることがありますか?関わる上で大切にしていることは、まず「相手に関心を寄せる」ということです。関心を寄せることで、その人らしさ(生活)を知ることが出来るからです。また、その人を知るため対話を重ねていくこと(コミュニケーション)を大切にしています。終末期では、「支える」ではなく、「寄り添う」ことを意識しています。そして「最期まで、その人らしく生きぬく」ことが出来るよう関わり続けていけたらと思っています。 急性期病院として在宅緩和ケアにできることはありますか?当院から自宅へ帰られた方へのバックベッドの確保、調整は出来るようにしています。そして、在宅緩和ケアがこの地域で広まっていくよう、がん診療拠点病院として周知活動を行っていこうと思っています。 在宅緩和ケアを進めるうえで、各職種に必要なことは何だと思われますか?それぞれの専門性を、患者さま・ご家族を中心としたチーム医療の中で発揮していくこと(それぞれの視点で患者さま・ご家族をみていくこと)が大切だと思います。そして、在宅緩和ケアを進めるには、顔の見える関係作りやコミュニケーション、連携、地域づくり、体制づくりが大切だと思っています。 病院間やご家族とのコミュニケーションを図る際はどのようなことに気を付けていますか?またその際に一番困ることは何ですか?それにどう対応しておられるのかも合わせて教えて頂きたいです。病院間のやり取りは、MSW(医療ソーシャルワーカー)が行っています。 コミュニケーションは、言葉の背景にある想いを確認しながら話を進めていくようにしています。そして、その想いに寄り添い、共感、支持していくことを意識しながらコミュニケーションをとっています。 不安・心配などから感情(怒り)をぶつけられることがあります。その際にはドキッとしますが、まずはしっかり相手の想いを受けとめるようにしています。 どのような流れで関わりが始まりますか?簡単に一連の流れを教えて下さい。告知の場面から介入が始まる場合や、治療中や終末期の症状緩和で介入する場面など様々です。 基本的には、主治医や看護師からの依頼の電話を受け、面談を行うことから始めます。 病院から派遣され、ご自宅を訪問することがありますか?現在、退院後訪問として皮膚・排泄の認定看護師が在宅へ訪問し、ストーマ管理などを行っています。昨年度から実施し、現在まで約2~3件の訪問を行っています。 中国中央病院と他の病院との違いがありますか?がん診療連携拠点病院ですので、治療中の患者さまが多いのが特徴です。 当院は緩和ケア病棟はありません。病院の機能としては、他の病院と変わりありません。 担当している方が入院された際、ケアマネージャーは情報提供をさせて頂きますが、その情報はどのように利用されていますか?頂いた情報は、入院時のカンファレンスにて、看護師間で情報共有しています。その上で、出来る限り入院前のADLを維持していけるよう、ケアを提供しています。 退院前カンファレンス等へのケアマネージャーの声掛けは、病院ではどなたが判断し、声をかけてくださっていますか?カンファレンスへの参加の声掛けは、患者さまの身体の状況・使用している薬剤・生活状況などに合わせて介入が必要な職種を医師や看護師、MSW(医療ソーシャルワーカー)などで検討し、連絡させて頂いています。連絡はMSWへお願いしています。